嬉しかった。
以前と同じように出迎えてくれる、二人に。
俺は自然と笑みがこぼれた。
二人の、お帰りという何気ない言葉が。
ずっと俺を待っていてくれたのだと、分からせてくれた。
前も温かかったのに、それ以上に温かい。
今なら、とても素直になれそうな気がした。
一人を選ぶなんて、ことできない俺は変わらず卑怯だけど。
ずっと待っていてくれたお前たちに、自惚れてもいいですか。
「………お前らが、ここに来たってコトは……………その、」
急に口に出すのが怖くなる。
ただ、別れを告げに来たのかと。
俺はまだ臆病だから怖くなる。
そこだけは俺、前より全然変わってない。
「―――――そういうことだって、自惚れてもいいんだよな?」
分かってるのに、期待するんだ。
言葉にしてほしいんだ。
この曖昧な不安を取り除いてほしいから。
だって、景吾と侑士は。
いつも俺にほしい言葉をくれる。
だからいつも―――期待してしまう。
「バーカ、何言ってんだよ」
「せやで」
「 俺たちは変わらず―――――
が好きなんだからな
が好きなんやからな 」
ああ、ほら――――やっぱり。
こいつらは無敵だ。
もう子供だなんて言ってられない。
景吾と侑士はもう、俺と対等な位置に立っている。
いや、それは三年前に立っていたのかもしれない。
でも俺が認めなかった。
結局――――子供だったのは俺自身。
メンタルな面で、子供だった。
二対一にこだわって、逃げた。
でも今は―――――
「愛してるぜ、」
「愛しとるで、さん」
逃げない。
だって俺も、変わらず―――――
「俺も、愛してるよ」
二人が好きだから。
だから、いい。
これが俺たちの最良の答え。
三人居れば、乗り越えられる。
俺はそう、思うから。
俺は、二人の元へ飛び込んだ。
曖昧な関係?
そんなものはとうに終わっていて
新しく始まった、関係は。
完全なトライアングル。
その中心はもちろん―――――俺。
俺がいるから、そのトライアングルは成り立っている。
そうだよな、二人とも―――――
一人欠けても二人欠けても駄目。
三人でやっと完成する。
それが俺たちの形。
それはとっても欲張りなのかもしれないけれど、それを認めてくれる人がいるから。
俺たちはこれでいい
曖昧な関係<完>