「あ、くん。アガサ、帰すねー」
と、コムイに渡された銀色のゴーレム、アガサ。
アガサはぱたぱたと飛ぶと、なにやら嬉しそうにの頭の周りをぐるぐる回る。
は微笑むと、アガサを掴んだ。
「お帰り、アガサ」
相棒であるアガサはにとって欠かせないものだ。
地図のナビに、追跡機能まで付いてるそれはの任務先での生命線といっても過言ではない。
クロス作のものであるので、ある意味特別なゴーレム、といえよう。
「ふふふ……アガサには新しい機能を付けときました!その名もくん防衛システム!」
「まんまじゃん。てか、それってどんな機能?、貸して―――――」
その様子を隣で見ていたラビは、に手を伸ばす。
と、同時にアガサがきらりと光った。
そして、次の瞬間。
「うわぁっ、いきなり何さ!!!」
レーザーがラビに向かって発射された。
それはラビの髪の毛の先をかすめ、じりじりと音を立てている。
無論、壁にもレーザーの跡があった。
「コムイ………お前」
「うーん、さすがボク☆きちんと動いてるみたいだね!さあ、くんボクを褒め称えなさい!」
えっへんと威張るコムイはの肩にぽんと触れた。
再び、アガサが反応しだす。
「「「げ」」」
やばーい、と三人が同時に思ったときにはレーザーが発射され。
コムイは帽子を一つ失う羽目になった。
「コムイ、これ取れ。即効で」
「危なすぎさ。の貞操の危機に反応するならともかく………触れただけなんてしょっちゅう死ぬはめになるし」
「うーん、そうだね………ちょっとレベルを落としてみようか……………」
ぶつぶつと呟くコムイはの言葉を思いっきり無視している。
そんなコムイにはもちろん、銃を向けた。
「聞いてるか、コムイ?」
にーっこり笑顔のにコムイはこくこくと頷く。
そして呑気に飛んでいたアガサをがしっと掴むと、脱兎の如くその場から逃げ出した。
残された二人は、溜息をつく。
「「いい加減にしてほしい………」」
その願いは悲しいかな、叶えられない。
「くんっ!!次は高性能テレビ電話にしてみたよ!これでボクたちと顔を見ながら電話でき…………」
「死にさらせ」
「いっぺん死んでくるさ」
銃を構え、今にも発砲しそうなと、
今にもイノセンスを発動させそうなラビにさすがのコムイもこれ以降アガサの改造はやめたとかなんとか………